レスターシャー出身、男女3人ずつの6人組クリスチャン・フォーク・グループ、美しい歌声とハーモニーに心あらわれる76年の名作
2,190円(税込2,409円)
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残した一枚のレコードが語り継がれる存在(2 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
ピート・シアーズが西海岸に遊びに来ていた時に、ブルー・チアーを脱退したばかりのレイ・スティーブンズと会ったことがグループ結成につながったとか。メンバーのシアーズ、ミック・ウォーラー、ハリー・レイノルズとも、ロッド・ステュアートのソロに参加していた人脈です。録音はロンドンで行われています。リリースしたレーベルは米国なので、米国のバンドと考えたほうがよろしいようで…。ヘビーロックのファンには意外と知られている存在ながら、最近見かけることがありません。再発されていないからです。
基本は、ブルーチアーも逃げ出すぐらいのヘビーロックです。ところがエルトン・ジョン曲が3曲に、「スーパースター」(カーペンターズでないほうの…)まで演奏しています。これがあるばかりにレコードの印象がばらけてしまっています。シアーズは器用で、ジャズ調のピアノまで披露しています。
魅力はスティーブンズの重いギターと、ミック・ウォーラーのぶっ叩きドラムズということになるでしょう。ウォーラーは眼鏡をかけ、インテリ風の風貌ながら破壊的な演奏をする人です。これはジェフ・ベック・グループでもお馴染み。ヘビー路線も、ポップ路線も、「太い」演奏に徹していて、強烈な印象を残します。サイケから脱したばかりのヘビーロックをどうぞお聴きください。2024.03.10