フールズ・コールド

イーグルスのメンバーがプロデュース＆ゲスト参加したウェストコースト・ロック/カントリー・ロックの名作、76年デビュー作

イリノイ州出身のトム・ケリーとデニー・ヘンソンを中心とするウェストコースト・ロック・グループ。同郷イリノイ出身で、イーグルスやスティーリー・ダンやジャクソン・ブラウンを手がけるなど活躍していた敏腕マネージャー、アーヴィン・エイゾフの誘いでLAに進出。彼が手がけていたダン・フォーゲルバーグのライヴのサポートなどで経験を積み、イーグルスの大ヒットでカントリー・ロックが盛り上がる76年、アリスタよりリリースされたデビュー作。プロデュースは、曲により、グレン・フライ、ジョー・ウォルシュのイーグルス組の他、グリン・ジョンズなどが手がけ、ジョー・ウォルシュやドン・フェルダーは演奏でも参加するなど、イーグルスのファンにはたまらない豪華メンバーで制作されています。カラっと明るくナチュラルな声質のハートウォームなヴォーカル、西海岸の青空へと吸い込まれるようなヌケの良いハーモニー、そして、フックに富んだキャッチーなメロディ。アメリカンな爽快さとともに、黄昏色の憂いもたっぷりで、ハードなナンバーも流麗なピアノが彩るバラードも、初期イーグルスのファンはたまらないでしょう。なお、メイン・ソングライターのトム・ケリーは、後にマドンナに「Like A Virgin」を提供するなどソングライターとして大成します。どうりで、どの曲もメロディが切なくてグッとくる！名作です。