LM71CD(LYNX)
ロングトーンで泣きまくるギター、ふくよかに包み込むようなストリングス、ピアノ、映像的なアンビエント感あるキーボードワークが絶品のポーランド新鋭。東欧らしい重みを持ちながらもメロディーの良さでじんわりと聴かせるメロディック・ロックが素晴らしい〜
ポーランドから登場したシンフォニックロックグループの08年デビュー作。その音楽性は、東欧らしい重みを持ちながらもメロディーの良さでじんわりと聴かせるメロディックロックとなっています。彼らの楽曲のプロダクションは確実にQuidamやCollageからの流れを汲むものであり、へヴィーになりすぎずメロウで緩やかに進行していくナンバーを中心に、浸ることが出来ます。ロングトーンで泣きまくるギター、ふくよかに包み込むようなストリングス、ピアノ、映像的なアンビエント感あるキーボードワークが絶品であり、リズム隊の堅実なプレイも光ります。ボーカルは感情豊かに、しかしやはりどこか東欧らしい冷ややかさを持ちながらメロディーを歌い上げています。デビュー作にして東欧メロディックロックの長所を全て吸収しきった傑作であり、Quidam系メロディックロックファンやCamel系のシンフォニックロックファンには文句なしにオススメの1枚です。
世界の国々に散らばる魅力あるプログレ作品を求めてカケレコCD棚を巡っていく「世界のプログレ探求紀行!」。今回は東欧・中欧の諸国を巡りながらプログレ盤をピックアップいたします☆
netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第3回 GRENDEL / The Helpless (Poland / 2008)
「ミュージシャンの視点からプログレッシブ・ロック作品を捉える」ことをコンセプトに、同じ時代を生きる世界中の素晴らしいプログレッシブ・ロックアーティストたちの作品を幅広く紹介するコラム。担当は、MUSEAからデビューした日本のアーティストnetherland dwarf!
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