ノルウェー産シンフォ新鋭NEOGRASSによる11年作。その内容は、77年公開のアメリカ映画『SMOKEY REEDS THE BANDETS』をモチーフとした、プログレッシヴ・カントリー・ミュージックとも言うべきもの。そもそもがアメリカのカントリー・ミュージックのひとつ、ブルーグラスを演奏するバンドとして出発した彼ららしいテーマとなっています。全1曲22分という比較的短めの収録時間の中で、グループのトレードマークであるバンジョーのコミカルな響きが全編で楽しめると同時に、北欧的な温かみを感じさせたヴォーカルはここでは痛快極まるボードビル調の歌唱を聴かせているのが何とも新鮮です。カントリー・ミュージックにおいてはあまりに異色と言えるメロトロンが本作においても平然と鳴っているのも面白いところ。シンフォ・バンドとしては異色の経歴を持つ彼らのルーツを垣間見れる興味深い一枚です。
LOCANDA DELLE FATE/FORSE LE LUCCIOLE NON SI AMANO PIU
イタリアン・シンフォニック・ロックの頂点に君臨する名盤中の名盤、77年作
1,490円(税込1,639円)
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