RLR096(RED LOUNGE) 【2011年発売CD】
廃盤、ボーナス・トラック2曲。
原盤はわずか50枚のデモプレスで終わったという作品ですが、これが信じられないハイ・レベルなウェストコースト・サイケ隠れ名盤。
カリフォルニア州ベルモント出身の同窓生らが中心となって結成された、ウェストコースト・サイケ・バンド。本作は、69年11月にNYのスタジオで録音されたものの、わずか50枚のデモプレスで終わったという作品。とにかくそんな制作エピソードが信じられないくらい、ソングライティングも演奏も、ヴォーカルもハーモニーも秀逸。メロディアスなベースと性急に叩きまわるドラムを土台に、饒舌な厚塗りハモンド、ウェットな音色でメランコリックな旋律を奏でるエレクトリック・ギター、そして胸を掻きむしる郷愁のコーラスが冴え渡るハードなナンバーが、特筆ものの素晴らしさ。透き通るような清冽なヴォーカル、柔らかいエコーに包まれ鳴り響く12弦ギターによる、溜息が出るような美しい弾き語りナンバーも秀逸。随所に配したウェストコーストらしいギターのインタープレイも心踊らせてくれます。
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