現在注目のポーランド産シンフォニック・ロックバンド、MILLENIUMのヴォーカリストよる10年ソロ・デビュー作。MILLENIUM、ALBIONのメンバーを交えて、歌を中心に据えたドラマティックなシンフォを聴かせます。きらめくような音色のアコギや、瑞々しくナチュラルな魅力に満ちた音色を奏でるギターらによってゆるやかに綴られるアンサンブルに乗って、ヴォーカルがドラマティックなメロディを丹念に歌い上げるスタイルが特徴で、陽光差し込むような温かみが滲む演奏が何より素晴らしく胸に響いてきます。ソロならではの躍動感に満ちた開放的な空気を感じさせるところも良い意味で東欧のカラーとは趣を異にしていて、東欧という枠を超えて広くアピールできる普遍性を持っています。力強い表現力を持った歌声が魅力の歌ものシンフォニック・ロックの秀作です。
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