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すでにシーンから忘れられているようで、つらいです(2 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
2016年の「ソーラス」以降、音沙汰がなくなり心配が何やら絶望に変わってきました。ブラック・ストーン・チェリーとジ・アンサーには21世紀に入ってから救われていましたので。
今だから言ってしまいます。ストーンズやツェッペリンを、シカゴ・ブルーズ抜きに聴いても半分も理解したことにならないんじゃないですか。「スタート・ミー・アップ」や「天国への階段」が、彼らのすべてではないです。わたしはマディ・ウォーターズとBBキングが苦手だったせいで、かなりシカゴ・ブルーズとの出会いが遅れました。(今でもやっぱり苦手)加えて自分の生まれ年より音楽を遡ることに抵抗がありました。モノクロ時代の黒澤明を見ずに、黒澤映画を理解しようとしていたに近いです。
10曲めに「プリーチン」というスライド・ギターのブルーズ曲があって、とても好き。牧師になれば働かないで済む、というおバカなテーマです。シカゴ・ブルーズってこれなんですよ。金がなく仕事がないことを逆手にとって、あほな妄想を企てる、という。あほなんだけど、ちょっと既得権をおちょくっているでしょ。こんな曲が書ける人たちを信じないわけにいかないじゃないですか。2022.03.12