SEVENTH WAVE/THINGS TO COME and PSI-FI
SECOND HAND〜CHILLUMに在籍したメンバーによるユニット、センス抜群の英グラム・ポップ、74年作&75年作
1,190円(税込1,309円)
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歌の上手さは百難かくす(1 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
洋楽のユーザーになってから数十年、実はボーカルの上手い下手ということにかけて無頓着でした。歌より演奏に耳が行き、どちらかというとボーカル主体のグループが苦手です。それが年齢のせいなのか、歌のうまい人に出会うと魂が震えるようになってきました。弘田三枝子、江利チエミ、島津亜矢といった人たちが現在のお気に入りで、どこが洋楽のユーザーなのか、です。
リーダーのアラン・メリルは、日本で芸能活動をスタートさせた、大変珍しい人です。(生まれは米国です。)彼がわが国で活動していた時期を知っていたわけではないです。少したれ目で、目が大きくて、若いコにはもてただろなと思います。アロウズは、パワー・ポップに入れ込んだ数年前に所持していて、正直ボーカル主体のアレンジに大した印象が残らなくてダンボールに眠らせていたのです。
この盤は、「アイ・ラブ・ロケンロール」のオリジナルが収録されていることが売り。でも、それだけではもったいない。彼の歌の上手さは、同時期のどの英国グループも凌駕しています。魂が震えます。日本盤のライナーを参照すると、メリルは彼のルックスや声にフォーカスしたわが国のプロモーションに限界を感じていたようなのです。英国でプロダクションを設立したミッキー・モストと友人のつてを通じて縁のないロンドンに渡ったということです。ロケンロールをやるために。2022.01.02