GEM30(FLAWED GEMS) 【2010年発売CD】
廃盤、オリジナル・マスターからのデジタル・リマスター。
ツェッペリンにキース・エマーソンがゲスト参加したみたいなグループがアメリカにいるって!?
アメリカのブルージー&ソウルフル&ハードなグループ、70年作。ハードな楽曲とソウルフルな楽曲とで構成。ハードな楽曲では、キレ味鋭いトーンで切れ込むブルージーかつスピーディーなギター、R&Bフレイヴァーいっぱいのグルーヴィーなオルガン、手数多く前のめりにドライヴするリズム隊、そしてエネルギッシュにシャウトするハイトーン・ヴォーカルが炸裂!ソウルフルな楽曲は、アル・クーパーあたりを彷彿とさせるようなメロウなオルガンをフィーチャーし、土臭くも洗練されたサウンドにグッときます。英国で言えばSPOOKY TOOTHが近いでしょうか。好グループです。
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オルガンとギターのテクニカルなバトルに圧倒されます(3 拍手)
けんたろうさん レビューをすべて見る
アメリカンハードロックのガイド本にはファンク色濃いハードロック等と紹介されておりますが、本質はテクニカルなオルガンとギターのバトルに圧倒されるオルガンハードロックです。1970年の発表ということですが古めかしさはありません。ドイツのテクニカルプログレハード集団ルシファーズフレンドの傑作4thアルバム「Banquet」に近い内容です。何故か最後の6分近い楽曲だけは、まるでキースエマーソンが弾く「TARKUS」のようなテクニカル・キーボード・プログレになっています。いろいろとやってみたいことがあったのでしょうね。そこにも味があるバンドです。繰り返して鑑賞に耐える名作です。