RELCD3010(RELICS) 【2010年発売CD】
ボーナス・トラック8曲。
サイケとハードロックのあいだに境界線を決めるとすれば、このバンドはサイケ特有のフランクさ〜柔軟性がありハードロックから分断されている。この良質さが理解できないリスナーはサイケを聞く意義はないのではないかと。素晴らしい。by kumaさん
イリノイ州出身のブルージーなヘヴィ・サイケ/ハード4人組。本作は68-69年にかけてレコーディングした音源を72年にプライヴェート・プレスとしてリリースした彼らの唯一作。ブルースを下地にしたもったり系サウンドのうえを這いずり回る拙いファズ、情けなくなると同時にその情念に打ちのめされてしまうシャウト&ハープ...。これぞ北米B級サイケという渋みと哀愁が滲む、愛すべき楽曲群で充満した名盤です。KINKS「I'm Not Like Everybody Else」のカヴァーも聴き応えあります。しかし本編ラストM8では、突如として腰を抜かすほどのヌケのよい音に豹変し、ファンキーなベース&カッティング、ソウルフルなコーラス...と、このあたりはまったくもって謎ながら、愛して止まない連中です。
US自主制作サイケの最高峰、72年作
CREAMを彷彿させる米ヘヴィ・サイケ/ハード・トリオ、69年作
ミシガン出身、女性ヴォーカルを含む5人組ヘヴィ・サイケ・バンド、71年唯一作
オハイオ産、ファンクテイストの濃い4人組サイケ・ロック/ヘヴィ・サイケ・バンド、71年唯一作
アメリカン・ヘヴィ・サイケ/ハード・ロックの逸品、71年発表
切れ味抜群!ジミヘン直系のファズ・ギターが冴え渡る米サイケ・ハード72年作
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ハード〜サイケの境界線(2 拍手)
kumaさん レビューをすべて見る
主観的差異はあるだろうがサイケとハードロックのあいだに境界線を決めるとすれば、このバンドはサイケ特有のフランクさ〜柔軟性がありハードロックから分断されている。一部のドサイケは別にしても(Mystic Siva,Holy Gost..など)このスタイルのバンドにはStack,Agape..など良質のバンドが多い。王道からこぼれた落ちた一抹のサイケデリッドリーム。この手の良質さが理解できないリスナーはサイケを聞く意義はないのではないと思われる。素晴らしい。
ハードな哀愁(0 拍手)
ニックのブギーさん レビューをすべて見る
とりわけ「WHO'S BEEN TALKIN」、60年代のガレージバンドが放っていた魅惑的な眩しさを、彼らも有している。ファズ・ギターの煙立ち込めるその彼方にそれを感じることができれば、この盤はかけがえのないものになるだろう。