「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう@カケハシ」 第四十七回 産業ロック(笑)。 文・市川哲史
音楽評論家/ライターの市川哲史氏によるコラム「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう@カケハシ」。今回は80年代に残された、プログレ・バンドによる「産業ロック」作品について考察します!
「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう@カケハシ」 第十六回 グレッグ・レイク哀歌(エレジー) 文・市川哲史
2016年末、話題のプログレ本『どうしてプログレを好きになってしまったんだろう』を出版した、あの市川哲史氏がカケレコでコラムを執筆!その名も「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう@カケハシ」!!
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盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 1枚は無傷〜傷少なめ、1枚は傷あり
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ ケース不良、ケースに小さいヒビあり
帯【無】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 帯無
帯【無】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 帯無
MIZP30002
SHM-CD+DVDの2枚組、DVDはNTSC方式・リージョンフリー、日本語字幕付き、ボーナス・トラック3曲、ポスター・ブックレット付仕様、定価3,905+税
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 1枚は無傷〜傷少なめ、1枚は傷あり、帯に小さい破れ・若干折れあり
帯【無】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 帯無
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
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ASIA=ライブバンドにあらずの2nd(3 拍手)
waterbearerさん レビューをすべて見る
83年の2ndである。はっきり言ってしまえば捨て曲なんて1曲もない。完全にシングルヒットを狙ったCMソングM1(ハンドクラップが時代を感じさせる)、ゴージャスなKeyのイントロに導かれる壮大なバラードその1であるM2、疾走感のあるM3は裏で鳴っている打ち込みのシンセベースがとてもかっこいい。M4はM2以上に壮大なイントロがインパクト大。ハウのアコギが効いている。M5はジェフの長いオルガンソロが強烈。YESでももちろんBugglesでも聽いたことがないプレイは本物だ。M6はサビが抜ける空を思わせる力強い曲。ATOLLを使ってWettonがデモを録らせたが(ATOLL/Rock-Puzzleにボートラで収録)それとは全く曲調が異なるのはトリビア。M7はM2に次ぐ壮大なバラード。イントロのローズエレピがジャケットからくる静寂のイメージにフィットする。M8はおそらく収録曲中一番地味かもしれないが、WettonのVoをじっくり楽しめる。1st収録曲に近い気がする。M9はハウの長めのギターソロが最高。M10は哀愁から情念へと展開するエンディングにふさわしい楽曲。
欠点はというと、ライブでそれが露わになる。1stの曲は音の濃さがもう少しラフで、ライブで再現しても「ロックっぽさ」のよいところが出る。それでもKeyは薄っぺらいし、カールのドラムはやっぱりちょっとあれだが。2nd本作はVoがほとんどWettonの声でオーバーダブされてしまっただけではなく、さらにKeyの音が濃すぎる(Mike Stoneやりすぎだよ・・・)のでVoが引っ込んでしまった。故にライブではスタジオのKeyの厚みが再現できず、しょぼくなるわけである。
うーん、この頃のASIAはライブバンドではなかったと思う。3rdに至っても同じだし、加えて歌詞をろくに覚えてこないWettonのライブパフォーマンスもちょっとねぇ。今のJohn PayneのASIAのほうがずっとライブ感があるが、この頃の楽曲を演奏するとやっぱりスカスカ感が目立つ。これではJohn Payneがかわいそうだ。
そしてこのリマスター盤。多少音の分離はよくなったが、限界かな。あまりリマスターの効果が現れていない…いや、私が言いたいのは多分リミックスを期待した音だと思うのであまり参考にしなくて結構だ。
冒頭に書いた通り、捨て曲はない。シンフォニックでハードなものをお求めの方は、まずこれを聽いてからマイナーどころへ入ることをおすすめしたい。