デヴィッド・ボウイの右腕、ミック・ロンソン(g)を含むバック・バンドとして知られるスパイダース・フロム・マーズは、デビュー作リリース後に解散。その後、ドラマー、ウッディ・ウッドマンゼイがブリティッシュ・フォーク・ロック・バンド、リンディスファーンの分派ジャック・ザ・ラッドのシンガー、フィル・マーレイとともに結成したモダーン・ポップの雄による英ブロンズ・レーベルより77年に発表された唯一作。高純度100%のモダーン・ポップが全編でスパークする孤高のデビュー作。
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 解説に折れあり
デヴィッド・ボウイの右腕、ミック・ロンソン(g)を含むバック・バンドとして知られるスパイダース・フロム・マーズは、デビュー作リリース後に解散。その後、ドラマー、ウッディ・ウ
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さあ、パンクに反撃だ(2 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
ミック(ウッディ)・ウッドマンジーは、ボウイの「アラディン・セイン」まで叩いていたドラマーです。ミック・ロンスンがソロ独立してからのスパイダー・フロム・マーズを継続させようと奮闘したものの上手くいかず、ブロンズ・レーベルのジェリー・ブロンのつてでこのレコードを録音できたようです。77年のこと。ご承知のとおり、この時期パンクが競争相手だったので一枚かぎりに終わっています。ただし、バンシーズやダムドのデビュー作とこのレコードのどちらかが時代に残っていくかと問われれば、こちらになるでしょう。たぶん…ですけど。
上記ぱっとしない経歴の人が卓越したメロディ・センスとバンド経営ノウハウを持っているとは、とても考えられません。そう書くぐらい優れた英国ポップです。どの曲も分かりやすく、明るく歯切れよく、適度に英国の湿度があります。ボーカリストも良いですが、全体のプロダクションがとても素晴らしいです。さあ、冒険に出ようではないか。そう思うでしょ、あなた。
ウッドマンジーは、マーケットで成功しなかったこの作を、たぶん誇りに思っていることと思います。ミュージシャンのキャリアを終えている今でも。ミサイルを発射されても、わたしは彼らのボートが敵を打ち砕くことを期待するでしょう。2021.09.23