VSL11982(SOM LIVRE) 【2007年発売CD】
デジパック仕様、盤面黒の特殊CD-R、ボーナス・トラック2曲収録、デジタル・リマスター。
ポルトガルの70年代プログレと言えば、これですかね? 幻想性と緊張感のバランスが出色。
ポルトガルのグループ、77年作の1st。幻想的なキーボードとメロディアスなギターによるシンフォニックなパートと、テンション溢れるテクニカル・ジャズ・ロックなパートとによるダイナミックなアンサンブルが持ち味。曲調はバラエティに富んでいますが、叙情性溢れるメロディーが一貫してるため、散漫に聴こえません。緊張感溢れる演奏、ダイナミックな構成力、叙情的なメロディーという、プログレッシヴ・ロックには欠かせない要素を高次元で満たしたポルトガル・プログレを代表する名作。
世界の国々巡りながら、各国の魅力あるプログレ作品をご紹介する「世界のプログレ探求紀行!」。今回は南欧の諸国を巡りながらプログレ盤をピックアップいたします☆
シンフォニック・ジャズ・ロック!?特集〜テクニカルかつファンタジックなジャズ・ロックをセレクト!〜
CAMELやHAPPY THE MANを起点に、アグレッシヴな技巧性とファンタジックな旋律を両立させた古今東西「シンフォ・ジャズ・ロック」を探求!
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 折れあり、ケースにスレあり
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ポルトガルのGenesis系好盤(7 拍手)
0321PROGさん レビューをすべて見る
77年1st
ポルトガルのGenesisと言われたシアトリカルなバンド。
ライブはカブリモノが基本だったらしいです。
辺境感溢れるポルトガル語ボーカルはPeter Gabriel系ですが、
楽曲の構築具合やコーラスはYESを想起させます。
リズムはジャズロック寄りの手数が多いもの。
シンフォニックなアプローチと切れ味の鋭いジャズロックの対
比が素晴らしいですね。
強烈にテクニカルなシンフォニック・プログレ(2 拍手)
Waku Luckyさん レビューをすべて見る
キーボードやギターの多彩な音と複雑なアンサンブルで聞かせるYes/Genesis系がハイテク・ジャズ・ロック化したような力作です。
ヴォーカルはピーター・ガブリエルを意識したような箇所もありますが、主役はおそらく演奏のほうで、メンバーの演奏能力はもしかしたら本家をはるかに超えているかもしれません。
特にドラムとギターは圧倒的な手数で畳み掛けてくるテクニシャンで、Mahavishnu Orchestraを思わせる瞬間がたびたびあります。本格的なクラシックの素養を感じさせるピアノや、バキバキした音で細かいフレーズを弾く典型的なプログレ・スタイルのベースも存在感があります。
これだけのテクニックで一気にたたみかけてくる演奏は、聞いていて熱くなってしまいます!
最後のボーナストラック2曲では甘くキャッチーな歌やコーラスワークも出てきます。こちらもかなり魅力的です。
絶句した!プログレ・フルコースで言うことなし、と思います(嬉)。(0 拍手)
らじおすたーの喜劇さん レビューをすべて見る
悪の教典「ユーロ・ロック集成」でもGENESIS影響下云々ってあったから、せいぜいIVORY程度だろ、と思って今まで気に止めてなかったんですが。
一曲目のピー・ガブ似のVo. で「やっぱりね、フン!」と思って聴き流してると、いつの間にか強力な典型的地中海式ハード・フュージョンへ。
「おぉ!」と唸ってる間もなく、今度は爽やかYES系シンフォへとなだれ込む展開。
「な、なんだ?これ!」と興奮冷めやらぬ間に、ボー・トラのKLAATUみたいなほのぼのポップで、更に「なんなんだよ!もったいないよぅ(嬉)」、でした。
77年作ということなんですが。見逃してたなぁ。
2nd、3rdも是非とも再発して欲しいな。
それにしても「○○系」といったレヴューは、あてにならんな。
あ、私のレヴューも子供店長並の感想ですから、あてにしないで(笑)。