ECLEC2069(ESOTERIC)
デジタル・リマスター、アルバム未収のシングル音源3曲をボーナス・トラック収録。
キャラヴァン『グレイとピンクの地』でお馴染みデヴィッド・ヒッチコックのプロデュースなのに、悲しい知名度(涙)。ジャケもひどいし仕方ないけど、サウンドは、英ロック逸品なんだよなぁ。
イギリスはロンドン出身のグループ、70年作。プロデュースは、キャラヴァンやジェネシスで有名なデヴィッド・ヒッチコック。基本はサックスがむせび泣くブラス・ロックですが、あまり土臭さは無く、ハードな中にも格調高さが感じられます。穏やかな歌声のヴォーカル、英国的叙情性に溢れるメロディ、アコギや管楽器をフィーチャーしながらもタイトなバンド・アンサンブルなど、同じくヒッチコックがプロデュースしたキャラヴァン「グレイとピンクの地」をイメージさせます。特筆すべきは、メンバー6人中5人に作曲クレジットがあること。ハードなブラス・ロックからリリカルなフォーク・ロックまで、音楽的幅が広く、彩り豊かで起伏に富んだ好作品に仕上がっています。かなり良いグループです。英ロック・ファンにはオススメ
10ccやコックニー・レベル作品への参加で知られるキーボード奏者、プログレッシヴかつ叙情性溢れるキーボード・プログレの大傑作!
990円(税込1,089円)
PUBLIC FOOT THE ROMAN/PUBLIC FOOT THE ROMAN
メロディアスなツイン・リード・ギターと爽快なコーラス・ワークが炸裂する英プログレ、73年唯一作!
2,590円(税込2,849円)
COLUMN THE REFLECTION 第43回 ブラス・ロックの英国的展開 〜 気がつくと、どれも名だたるかつてのレア廃盤ばかり 〜 文・後藤秀樹
音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」!ここまで米国のバンドにフォーカスしてきたブラス・ロック特集、今回は英国のブラス・ロック系グループ達をディープに探求!
イギリスのブラス・ロック名作をピックアップ!ついでに、ユーロのブラス・ロックも紹介しちゃいますよ〜。
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Satisfaction(5 拍手)
ひろきさんさん レビューをすべて見る
確かに、ジャケットデザインはだいぶ問題ありますが、コアなBritish rock 通にも十分にアピールできる内容です。The Art Woodsの発展形ではなく、Progressive rock bandと捉えたら良いと思います。Mike Cottonの存在から一部にはChicago, BSTに対する英国の返答だなどと言っていますが、このバンドはかなりhardなrockを展開しています。また時折見せる、フルート満載のfolkyな面もたまりません。ギタリストのDerek GriffithsはのちにKeef HartleyとDog Soldierを結成し、Miller Andersonと対等に渡り合っています。かれらのsecond album, " Three Ages of Man"も素晴らしい出来となっています。そのジャケットデザインも秀逸で納得できるものとなっています。