イタリアのジャズ・コンポーザーでありMODERN JAZZ GANGのサックス奏者でもあったミュージシャン、70年のソロ作(オリジナルは激レア)。サウンドは、時代を反映したサイケデリック感の強いイタリアン・ジャズ・ロック。グルーブ感溢れるベース、エフェクティブでトリッキーなギター、モンド系のオルガンなど、浮遊感さえ漂うようなラウンジ的な音像を全面に押し出ているのが持ち味。コズミックとまでは言えないながらもエフェクトと電子音の効果的な使用によって、よりサイケデリック感と浮遊的な音像、そしてラウンジのスタイリッシュさが引き出されており、テクニカル路線でもなくジャズ・コンボ路線とも違う、非常に個性的な内容となっています。現在のモンド / ラウンジシーンの源流とも言えるような素晴らしい1枚。
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