70年代から活躍するドイツのシンフォニック・ロック・グループ、07年作。叙情性溢れるキーボード、歌心溢れるメロディアスなギター、リリシズム溢れるフルートによって丁寧に編み上げられた絶品シンフォニック・ロック。オール・インストですが、ギターとフルートによるテーマのメロディがどの曲も際立っているため、物足りなさは微塵もありません。溢れ出るメロディをピシッと引き締めるシャープなリズム隊もセンス抜群。アルバム全編が優美なメロディに包まれています。CAMELをはじめとする優美なシンフォニック・ロックが好きな方は必聴!
ドイツのCAMELフォロワー・シンフォ・バンド、Key、ギター、フルートが優美なメロディをこれでもかと鳴らす名作、83年リリースの2nd
1,110円(税込1,221円)
ジャーマン・シンフォニック・ロック特集 - プロテスタントの敬虔主義が息づくドイツならではのシンフォニック・ロック -
プロテスタントの敬虔主義をベースにして生まれた職人的ストイシズムと人間の感情にフォーカスしたロマン主義が息づくドイツで生まれた、器楽的に繊細でいてファンタスティックなリリシズムに溢れたジャーマン・シンフォニック・ロックを特集!
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 帯有、圧痕あり
ん!?フルート奏者を擁し、その肌触りの滑らかさとファンタジックなサウンドで、ドイツを代表するCAMELフォロワーの地位を確立だと!?フルートによる優美な旋律、シャープかつふくよかなリズム隊は前作と変わらず魅力的!
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ドイツのCamelフォロワーベスト(6 拍手)
0321PROGさん レビューをすべて見る
07年作(※未発表曲など収録のリマスターベスト盤)
ジャーマンシンフォニックロックの名バンド。
本作は未発表曲ほか貴重音源も収録、既成曲にはリマスターが施されたベスト盤
で、彼らの足跡を理解するには最適です。2ndなどは結構入手困難ですからこうい
う盤はうれしいですね。1st〜再結成後の4thまでから1枚2曲ずつの計8曲をリマス
ター収録、さらに未発表曲3曲とMuseaのコンピレーションに提供された楽曲が1曲。
特に未発表曲は、お蔵入りになったのが不思議なほどのクオリティーであり、収録
曲と並べて聴いても全く違和感がありません。
さて、ROUSSEAUは泣きまくりのギター、シンフォニックなストリングスシンセ、そ
してフルートが大きく取り入れられたいわゆるCamelフォロワーの優しい音を得意と
しており、シンフォニックロックの理想的なスタイルをとりながらドイツのバンドらしい
深みのあるサウンドを展開しています。音楽的には同じくCamelフォロワーとしてス
タートを切ったスウェーデンのIsildurs Baneの1st、2ndの音に、より深みを与えた
ような音、と言えば分かりやすいでしょう。もちろんそのメロディアスさは本家Camel
にも引けを取らないほどの泣きっぷりで、あまたのCamelフォロワーの中でもトップ
クラスに位置しています。
本作は前述通りベスト盤の色合いが濃いのでROUSSEAUの各作品について簡単に
触れると、80年1st「Flower In Asphalt」はCamelフォロワーとして理想的なアンサン
ブルで聴かせる全曲インスト作。 83年2nd「Retreat」はなかなか入手困難で、ギタリ
ストが交代しボーカリストが参加しているので多少サウンドにも変化は見られますが、
むしろ厚みあるキーボードサウンドの変化が耳に残ります。もちろんCamelフォロワー
としての旨みは相変わらず。その後一旦解散し、88年3rd「Square The Circle」はメ
ンバーが新旧混ざり合り、かなりフュージョンよりのサウンドへ傾倒。ただ、やはりフ
ルートとメロディーメイクのセンスが効いていて、軽さはあるものの落ち着いたシンフ
ォニックロックとして味わい深く、時代を考えればなかなかの出来。02年に再結成され
リリースとなった4th「AT THE CINEMA」は、当時の面影を多く残したメロウなシンフォ
ニックロック作。素晴らしいメロディーメイクも健在であり、派手さはないものの素直
に耳に入ってくる作品。
これだけ濃い内容です。入手困難作もあることですし、未発表曲目当てに聴くも良し、
リマスター目当ても良し、入門編にも良し。オススメです。