サックス/フルート奏者のRalf Nowyを中心に、Amon Duul IIのメンバーなどが参加して録音された作品、73年作。ロック、ジャズ、クラシック、サイケをゴッタ煮にしたサウンドは、いかにもジャーマン・ロックで、まさにプログレッシヴで、スケールが大きく、オリジナリティに溢れています。時にジャジーで流麗に、時にクラシカルで優美に、時にハードで荘厳に、緩急自在、色彩豊かに、各音が瑞々しく流れます。オール・インストですが、フルートが紡ぐテーマのメロディが美しく、ヴォーカル不在を全く感じさせません。これは素晴らしい作品です。ジャケットの雰囲気に惹かれた方は聴いて損は無いでしょう。名作です。
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音楽的クオリティは保証していいアルバム(2 拍手)
じゃ、見ろクワイ(笑)さん レビューをすべて見る
サウンドトラックのようでもBGMのようでもある作品。BETWEENのようにTHIRD EAR BAND的東洋風旋律で自己主張するわけでもなく、NIAGARAのようにパーカッションを押し出したジャズ・ロックグルーヴを感じさせるわけでもなく、当時のジャーマン界のさまざまな音楽的要素を取り込んだたおやかな作品とでもいえるかな。