ドイツのジャズ・ロック・グループ。フルート兼サックス、ギター、ベース、キーボード、ドラムの5人組。73年の音源。変拍子を主体に前のめりに疾走するドラム、ハイ・ポジションでゴリゴリと動き回るアグレッシヴなベース、暴走するサックス、いかにもジャーマン・ロックと言える硬質でアヴァンギャルドなエッセンスを加えるギターとキーボード。破天荒に突き進むめくるめく展開が魅力です。高速変拍子の中を各楽器がフリーキーなフレーズをぶつけ合うパートはかなりエキセントリックラジオ放送用のライヴ音源ですが、一糸乱れないアンサンブルからは、各パートの確かなテクニックを感じさせます。分かりやすく言えば、SOFT MACHINEをベースに、KING CRIMSON「21世紀の精神異常者」の破壊的エネルギーとYESのスピード感を掛け合わせたようなサウンド。3曲目「Swingende Elefantenkompanie」なんて本当に半端じゃないエネルギーです。このグループはキてます
DEDALUS/DEDALUS and MATERIALE PER TRE ESECUTORI E NASTRO MAGNETICO
アヴァンギャルドな作風の伊ジャズ・ロック、73年発表の1st「Dedalus」と74年発表の2nd「Materiale Per Tre Esecutori E Nastro Magnetico」を収録
2,990円(税込3,289円)
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ちなみに某サイトで高評価を得ていました(2 拍手)
じゃ、見ろクワイ(笑)さん レビューをすべて見る
ジャズ・ロックというよりもロック・ジャズとでもいうべきバンドのライヴ。かなり演奏はしっかりしているし、ジャーマン風のフリーキーな演出もあるものの、一曲目の出だしからKING CRIMSONの有名曲のフレーズが透けて見えるし、EMBRYOやPASSPORTほど曲想がいいとは思えないなあ。