78年にフランスはボルドーで結成され、81年〜82年にデビュー作をレコーディングしながらお蔵入りとなった幻の作品の発掘盤。手数多く強靱にうねるベース、うめきのようなヴォーカルはまさしくマグマ直系。そこに合わせられるギターは、『ディシプリン』期クリムゾンを彷彿させる浮遊感とシャープネスが印象的。マグマにエイドリアン・ブリューが加入したようなサウンドはオリジナリティ充分で、正式にリリースされていれば、ズール系の名作として評価されていたでしょう。キレ味鋭い高速変拍子の中でマリンバやギターが硬質なタッチで駆け巡るアンサンブルなど、テクニックも抜群で、ユニヴェル・ゼロのファンも気に入るはず。ズール系/アヴァン/チェンバー・ロックのファンは必聴と言える好グループ!
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