MAD TIMOTHY/A VERY SNUG JOINER
情報求む!シカゴのリサイクルショップから発掘された、ブルージー&ドライヴィングな本格派ヘヴィ・サイケ69年作!
2,190円(税込2,409円)
LUCIFER'S FRIEND/....WHERE THE GROUPIES KILLED THE BLUES
後にヒープでも活躍する英国人シンガー、ジョン・ロートンが率いるジャーマン・ハードの名グループ、72年2nd
2,500円(税込2,750円)
レビューは登録ユーザーのみ記入できます。
サンフランシスコを見くびるな(3 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスに触発されたサン・フランシスコのヘビーロック・トリオ。70年発表の唯一作品です。発表当時から話題になっていたのではなく、ヨーロッパのコレクターが発掘し、良さを見直されたグループらしいです。テクニックもありますし、ブリティッシュ・ロック譲りの渋さも持ち合わせていますし、再評価されたのが頷ける水準です。中心になっているのが、ギタリストでボーカルのガリー・ワグナー。屈折のないギターで聴きやすいです(彼は2011年に逝去)。ベースのジョン・ヘイデンはうねるような巨大な音を出して曲をリードしています。強烈な個性に欠けると言われてしまえば、それまで…。わたしは彼らの安定感に身を沈めたいと思います。
1 My Eyes Are Getting Heavy 冒頭にふさわしく徐々に盛り上がるヘビーなリフ。ギター多重によるソロがヘンドリックスぽく、なかなかカッコよいです。ドラムズは若干モタり気味か。アルバム中いちばん印象に残る曲。
2 Dynaflow ツェッペリンがやりそうな軽さのあるブルーズ。ベースに加えてピアノ重低音がいい雰囲気です。
3 Ain't Feeling Too Bad オルガン、ピアノ、ドラムズが転がるようなリズムを刻む上をワグナーのボーカルが浮遊します。ヘビーなトラフィックという感じでしょうか。
4 Silver Ghost サイケデリックなメロディーラインを持つ軽い曲。ギターとベースのユニゾンがブリティッシュ・ビート風です。
5 Skid Row Runner ジェフ・ベック・グループのような重いリフから始まります。ワグナーのギター・ソロは弾き過ぎるところがありません。もっと弾いてもらいたいなぁと思わせます。
6 Lucanna このグループのよさは、どの曲も覚えやすいリフを持っているところ。性急なハード曲。
7 We're Gonna Burn Together オルガン、ギターのリフを持つヘビーなブルーズ。ワグナーのソロは少し長め。
8 Somebody Got The Blues この曲も典型的なヘビー・ブルーズ。ベースがなかなか食わせ者です。
9 How Can You Win? ヘンドリックス・フォロワーであることを白状するファズ・ギター。この音とメロディーは、現代のグループでは出せない味です。
10 Take Me With You When You Go ベースがリードしていくバラード。
2023.05.07