LITP1972002(LIVING IN THE PAST)
VERTIGO直系ブリティッシュ・ハード+EL&P+カンタベリー!?骨太でブルージーだったり流麗なフュージョン・タッチだったり色々やっているのにまとまりがあって、このグループは凄い!
ドイツのグループが残した72年の唯一作。独フォノグラムからリリースされたVERTIGOドイツ版ラインナップの一つで、まさしくVERTIGOタイプのブリティッシュ・ロックを土台にして、EL&P、GONG、SOFT MACHINEあたりのエッセンスを取り入れたような、まさにゴッタ煮ジャーマン・プログレを展開します。オルガン・ハードだったり、ブルージーだったり、ジャズ/フュージョン・タッチだったり、CS&Y風だったり、ザッパ風だったり、粘っこかったり、軽快だったり、ユーモラスだったり、先の読めない演奏スタイルはたいへんにスリリング。こんなに色々やっているのにちゃんとまとまりがあって、B級臭さが全然ないのが凄いところ。このバンド、かなり侮れません。テクニック、演奏の強度もかなりのもの。好グループです。
QUELLA VECCHIA LOCANDA/IL TEMPO DELLA GIOIA
74年作、クラシックの豊かな素養を発揮する美麗ヴァイオリンをフィーチャーした、イタリアン・クラシカル・ロックを代表する傑作!
950円(税込1,045円)
「音楽歳時記」 第六十三回 4月 大魔神ザッパから鬼神ODIN 文・深民淳
音楽ライター/ディレクター深民淳によるコラム「音楽歳時記」。季節の移り変わりに合わせて作品をセレクト。毎月更新です。
【カケレコ中古棚探検隊】世界の納涼フルート・プログレを探求!
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滝が落ちるようなオルガンを中心にしたハードロック(0 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
ハンブルクの4人編成グループで、2人英国人、2人ドイツ人という構成。英詞で歌われていて、英国のバンドと言っても誰も疑いをはさまないでしょう。オルガンの達者な演奏が効いています。初期のイエスにかなり近く、ギターは、スティーブ・ハウの演奏に似ています。嬉しいことにクォーターマスの「ジェミニ」をやってくれています。このオルガンは実に素晴らしい。歌いまくるベースも良いです。そしてボーカルは、ドイツのグループのアクの強さがなく素直に入ることができます。
演奏も達者で、曲想も豊かであるのに、押しの強さがないのが玉に傷というグループ。オルガンが好きな英国好きの人にはおすすめできます。