PL528(PROGRESSIVE LINE) 【2002年発売CD】
ひっどいジャケからして混沌としていそうだけど、英国らしい「気品」もあって、これぞ英国アンダーグラウンドな魅力いっぱい。ジャズ、クラシック、ロック、ポップスのごった煮プログレ全開!
69年にサイケ・プログレッシヴの名盤を残したバンド、Locomotiveの中心人物、ノーマン・ヘインズが新たに結成したバンド。本作は、71年発表の1stアルバムになります。Locomotiveと同様に、ジャズ、クラシック、ロック、ポップスを巧みに取り入れたジャンルのるつぼ的プログレッシヴなサウンドが絶品な名作。
レイト60sUKアンダーグラウンドシーンで活躍したコンポーザー/プロデューサーP.C.ライオンズによるユニット、通算4作目、アヴァンギャルドかつ美しいサイケ・ポップの逸品、71年発表
880円(税込968円)
BLACK CAT BONES/BARBED WIRE SANDWICH
英国出身ブルース・ロック、閉塞感が迫りくるミドルテンポ中心のアンサンブルが強烈、70年発表唯一作
2,190円(税込2,409円)
英国のNORMAN HAINES BANDを出発点に各国アンダーグラウンド・プログレをピックアップ!
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不正行為の隠れ家(1 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
カバーアートは、まあ…ひどいもんです。がしかし、ノーマン・ヘインズ・バンドの魅力は、この個性的な音にあります。ヘインズがキーボーディストであることで、オルガン・ハードに分類されています。ビート・ポップが、ユーライア・ヒープに片足突っ込んだ音を想像していただくと近いかと思います。ギターのニール・クラークという人が、器用に何でも弾ける人で、ブルーズからアクースティックまで弾きこなすので、オルガンばかり目立っているわけでもありません。
曲がR&Bのセンスに近くて、意外と劇的な展開をします。例えば「エブリシング・ユー・シー」。ヘインズは、声の通りがよくて一級品の味わいを持っています。一方で「ブルジョワ」では、クラークのギター弾き語りで、ボブ・ディランみたい。前半に短めのわかりやすい曲を配して、後半は13分、8分というブルーズ・ハードを持ってきています。何度も繰り返しますけれど、カバーアートの印象で期待していなかった分、とても得した気分になりました。
このオルガンの音が、なにかに似ていると思っておりました。ホワイト・ストライプスの、ジャック・ホワイトの弾くオルガンに近いのです。英国のバンドとしてメジャーではありませんが、間違いなく掘り出し物です。