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HAIR OF THE DOG

NAZARETH

SALVOCD035(SALVO) 【2010年発売CD】

紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック9曲。

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レビュー一覧

評価:4 このバンドの奇怪さがわかりますか(3 拍手)

たすけさん レビューをすべて見る

ナザレスおなじみのカバー曲シリーズ。今回は74年にグラム・パースンズとエミルー・ハリスがヒットさせた「ラブ・ハーツ」になります。いかがでしょう。ジョニ・ミッチェルにしろ、JJケールにしろ、ナザレスのカバー曲を調べるだけで、グレイト・アメリカン・グラフティができそうです。彼らの選曲眼は、下手な音楽評論家より的確。この曲…最初のアナログバージョンでは収録されてなかったんですね。

「チェンジン・タイムズ」は、逆に「ブラック・ドッグ」の向こうを張りそうな、ブレイクするハードロック。わたしはナザレスのことを、シンプルなブギ・バンドと思い込んでいて、なかなか好きになれない時期がありました。今では彼らの知的さ加減とバカさ加減がわかってきて、聴いていて頬が緩みっぱなしです。「ベガーズ・デイ」は、一転して英国を代表するようなドラマチックなハード曲です。

ところで「ヘア・オブ・ザ・ドッグ」の意味はご存じですか。狂犬に噛まれたら、その犬の毛をむしって傷口にあてるとよい、という迷信から「迎え酒」「毒をもって毒を制す」の意味で使われるスラングです。逆に「ミイラとりがミイラになる」という諺もあり、毒になるか薬になるかは、ユーザー次第。ナザレスを聴いて、ジョニ・ミッチェルを教えられる、という意味でも使われています。(ウソです。)2022.02.21

ナイスレビューですね!