SPV08572202CD(SPV) 【2001年発売CD】
「ロック界の名ドラマー」〜『カケレコのロック探求日誌』一週間一気読み!〜
ステージの最奥にどっしりと構えつつ、時にはフロントマンをも凌駕する存在感を放つ…そんな素晴らしきドラム・プレイヤーたちをご紹介してまいります。
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ボニーとクライド(3 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
申し訳ないです。買ったままで転がしておりました。デリンジャー54歳、ボガート57歳、アピス56歳。全然丸くならず、カバー裏を拝見すると反社会集団じじい三人組。全員黒サングラスで、映画「マトリックス」のエージェントのようにキメております。ボガートのスラップ気味のベース、アピスのばたばたツーバスも全盛期のようで…かえって痛々しさを覚えるのはわたしだけでしょうか。率直に申し上げてデリンジャーの声は出ていません。彼ももうカラオケで「大都会」は歌えないでしょう。その前に「大都会」知らないでしょうけれど…。
バニラファッジが世に出たとき、ジェフ・ベックは「コイツらとやりたい」と考えたそうで、これはもう全世界のギタリストが考えたことでなかったかと思います。そのぐらい「キープ・ミー・ハンギン・オン」のインパクトはすさまじいものでした。わたしも給食の時間に聞いてのけぞりました。ところが、ボガート・アピスと長続きした人はいないのです。どのギタリストもせいぜい2枚がいいところ。BAは、ボニーとクライドのようにあっちの銀行、こっちのギタリストと相手を変えてさすらうことになります。今回はデリンジャーをいてこますぜ、へっへっへ。
現在、往年のロックスターはブルーズに回帰すればいいことになっています。なぜブルーズをやらない…ボガートとアピス。君たちはずっと若い連中とメタルで張り合うのかね。ボガートもアピスも歌っています。安らぎは全然ないメタル世界なので、ご覚悟を。2022.01.21