舩曳将仁の「世界のジャケ写から」 第八十三回:MADDY PRIOR『WOMAN IN THE WINGS』
音楽ライター舩曳将仁氏による連載コラム「世界のジャケ写から」。世界のプログレ作品より魅力的なジャケットを取り上げ、アーティストと作品、楽曲の魅力に迫ってまいります。
英フォーク界の名プロデューサー、サンディ・ロバートンが手掛けた名盤をピックアップ!
英国フォーク界の中で、フェアポート・コンヴェンションやニック・ドレイクを手掛けたジョー・ボイドと並ぶ存在のサンディ・ロバートン。彼が手掛けた数々の名盤をピックアップしてまいります。
ケルトやアイリッシュ音楽のエッセンスを感じるフォーク/プログレ特集!
幻想的なケルト/アイリッシュ・ミュージックを取り入れた作品をピックアップ!
「そしてロックで泣け!」第三回 マディ・プライア「ディープ・イン・ザ・ダーケスト・ナイト」
世間ではあまり知られていないが、聴いたら思わず涙がホロリ、もしくは嗚咽をあげて泣きむせぶ、そんなロックの隠れた「泣ける名曲」を紹介。お相手は、叙情メロディとネコをこよなく愛する音楽ライターの舩曳将仁。
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敬虔な気分にならざるをえない祈りの音楽(3 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
前年のクリスマス・ツアーからの録音で複数会場であるようです。ということは、ミューレニアムのクリスマスを彼らは祝祭していたということです。マディ・プライアーがアマチュア時代から歌っていたという「ブラックスミス」の独唱からスタート。メインのボーカリストは、マディ・プライアー含めて3人です。後半になるに従って器楽伴奏が増えていきます。けれど、声を聴かせるためのライブなので、伴奏の域を越えるものではありません。スティーライ・スパンを好きなかたであったとしても、ライブの性格を踏まえて聴いたほうがよろしいでしょう。
というのは、曲の内容が神をたたえたものがほとんどだから。いわゆるゴスペル音楽です。キリスト教圏のクリスマスは、翌年1月まで続くでしょうか。しかも1999年ですから世紀末の祈りみたいなものが情緒としてあっただろうと推測します。わが国での新しい元号年みたいなものかと想像したり…。音楽は素晴らしいいものです。日常的にかけ流すのには馴染みません。2022.03.21