68年作、ロック、ポップス、ブルース、フォーク、クラシック、前衛音楽、インド音楽、これらすべてを呑み込み、抜群の音楽センスで咀嚼、異なるジャンルがぶつかり合う化学反応をそのままに詰め込んだ、才気みなぎる大傑作。
2,490円(税込2,739円)
数々の傑作を手掛けた名プロデューサーとしても知られる米SSW、92年作。ジョン・セバスチャン、リヴォン・ヘルム、リック・ダンコ、ガース・ハドソンなど参加。
490円(税込539円)
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 若干カビあり
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英国ロックを長く聴き続けている人へのご褒美(2 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
もしクリームの相手方がクラプトンではなく、ロビン・トロワーでしたら…。そんな途方もないことを想像させるほど、二人の息はぴったりです。ジャック・ブルースとトロワーは、81年の「BLT」でも共演しています。同じ時代の空気を吸っていた仲間同士で、たぶんお互いの考えていることは肌感覚でわかったのではないか。さらに、この2008年レコードは、ドラムズがゲイリー・ハズバンドです。ブルースのことを理解しているパートナーなのでした。
ジャック・ブルースの世界観と言えば、このままでいるとどんどん世界が悪くなっていく、というもの。常にロック・シーンを批評的に見ています。加えて状況に抗おうとするより、一緒に朽ちていくしかないんだ、という諦観が基調になっています。その朽ち果てる美学に同調するのがトロワーの混沌とした響きです。救われる音楽ではないですが、とても落ち着く音です。
最初に戻ります。クリームにトロワーがいても結果は変わらなかったと思います。ブルースとぶつかり、短命に終わっていただろう、がわたしの想像。ブルース、トロワーとも好きなことをやり尽くした時、そこに相手がいた…。そんな経緯でしょう。ハズバンドがいることで音はコンテンポラリー。懐メロなんかではありません。