HCD37528(92/M003)(HUNGAROTON-GONG) 【92年発売CD】
東欧の哀愁に、大英帝国のくぐもりがプラスされるとそこに何があるのか?まさにその答えがこの作品に込められているといってもいいでしょう。 by kobakunさん
ハンガリー出身元OMEGAのKey奏者Presser Gaborによるグループ、71年作1st。英国ロックからの影響を強く感じさせるブルージーなオルガン・ハード。荘厳に鳴り響くオルガンと情熱的にむせび泣くブルース・ギターにはPINK FLOYDを、重く引きずるようなオルガン・サウンドと幻想的なコーラス・ワークにはURIAH HEEPを、疾走するクラシカルなオルガンとヘヴィ・リフを刻むギター・リフにはDEEP PURPLE、SPOOKY TOOTHを、それぞれ思い起こさせます。全編から漂うシリアスでどんよりとした暗さは、英ヴァーティゴにも通ずる叙情性とアンダーグラウンド臭を持っており、英国ロックファンにもおすすめの一枚。
GRINDERSWITCH/PULLIN' TOGETHER
ALLMAN BROTHERS BANDのローディー達によって結成されたサザン・ロック・バンド、76年作!
2,390円(税込2,629円)
有名所から知る人ぞ知るマイナーグループまで、世界各国のハード・ロック・テイストに溢れたプログレ作品を見てまいりたいと思います!
世界の国々に散らばる魅力あるプログレ作品を求めてカケレコCD棚を巡っていく「世界のプログレ探求紀行!」。今回は東欧・中欧の諸国を巡りながらプログレ盤をピックアップいたします☆
くすんだトーンのオルガンが描く幻想的なオルガン・プログレを世界中から選りすぐってご紹介いたしましょう。
荘厳でいてスリリングなドラマティックな作品の宝庫。東欧のプログレ大国ハンガリーの名品を特集!
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東欧の哀愁+大英帝国のくぐもり=??!!!(9 拍手)
kobakunさん レビューをすべて見る
ご存じ、オメガから派生したバンドです。2ndしか持っていなかったのですが、ようやく1stをゲット。
巷間言われているようにプログレ度は次作のほうが上ですが、こちらは初期のオメガに通じる「渋さ」があります(オメガのメンバーが作ったバンドだから当たり前ですが)。
この渋さ、そうブリティッシュのくぐもりなんですよ。ブリティッシュ通がこよなく愛する、あのぐるぐるヴァーティゴ、ネオン系の音です。
東欧の哀愁に、大英帝国のくぐもりがプラスされるとそこに何があるのか?
まさにその答えがこの作品に込められているといってもいいでしょう(詳しい解説は紙幅の関係上割愛させていただきます)。
楽曲のほとんどは、ハードなオルガンとギターをベースに、哀愁のメロディを絶唱するというパターンで、まあオメガといえばオメガなんですが、メロディー的にもブリティッシュにかなり接近しているためか、オメガが苦手な人でもブリティッシュ・オルガン・ハードのファンなら気に入る音ではないでしょうか。
とにかく東欧の哀愁とブリティッシュのあの雰囲気をいっぺんに味わえるとてもお得な作品です。