SJPCD187(ANGEL AIR) 【2005年発売CD】
AIRMAILから紙ジャケもリリースされた69年作「ANDROMEDA」のオリジナル録音ヴァージョン。
John Du Cann、英ハード・ロックのいぶし銀ギタリストの一人ですね。ギターが炸裂するナンバーもいいし、気だるくサイケなナンバーも英国的でいいなぁ。
「ANDROMEDA」は、本来録音された音源から曲順を削り、リミックスを施しリリースされたアルバム。本作「ORIGINALS」は、曲順を削りリミックスされる前のオリジナルな音源。発掘されたアセテートからの音源を使用しており、音圧も増した印象です。「ANDROMEDA」では削除されてしまった今回初出の2曲ですが、どちらもなぜ削除されたのかが不思議なほどの完成度。特に「LONELY STREETS」は、John Du Cannのギターが炸裂するソリッド&アグレッシヴな必殺ハード・ロック・ナンバー。
レコード・コレクターズ2017年3月号『ブリティッシュ・ハード・ロックの誕生』特集連動ジュークボックス!
まずはプログレッシヴ・ロック系編からピックアップいたしましたよ~。お楽しみください!
レビューは登録ユーザーのみ記入できます。
ヘビーロックの中でアランフェス協奏をやってしまう(3 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
ハードスタッフやアトミック・ルースターで知られるジョン・ドゥカンは、60年代に「ジ・アタック」と言うビートバンドを結成し、キャリアをスタートさせています。ジ・アタック自体がビート・バンドを踏み外す爆音バンドで、このレコードで演奏されている「トゥ・オールド」はその頃からのレパートリーです。アンドロメダは、わずか一枚きりしか出していません。AngelAirが発掘したのが21世紀になってからです。
爆音だけでなく「リターン・トゥ・サニティ」では、ドラマチックなヘビー泣きギターを聴くこともできます。この曲は、英国好きの人なら泣いてしまうのでは…。トリオで爆音、トリオで泣き、というスタイルのオリジンは彼らでないのかと思っているところです。中毒性ある音です。
ドゥカンは晩年にAngelAIRに所持しているリールを大量に持ち込んだようです。おかげで編集盤が何種類もつくられ、どれがオリジナルかわからない状態になりました。それもアンドロメダ名義だったりドゥカン名義だったり。曲もかなりだぶっています。このオリジナル作を所持しているだけで十分です。でも英国好きなら落としてほしくないですね。
今年も大変お世話になりました。来年もヘビーロックをよろしく、です。2022.12.31
アングラな浮遊感(1 拍手)
kumaさん レビューをすべて見る
楽曲的にはまとまっているのだが、妙な浮遊感というかサイケデリック感覚がある。音がとても深いところから聞こえてくる。おそらくメンバーのアングラに対する執着がしっかり音に反映されているのだろう。米サイケのリスナーのかたもディヴィアンツミュージック同様、気にいられるかと思われます。