レビューは登録ユーザーのみ記入できます。
最後は「マリンカ」で終わります(0 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
スイートのユーザーでも、この盤あたりまで来ると相当執念深い…失礼、探求心の強い人だと思います。スイートは80年代になって、アンディ・スコットを残してオリジナル・メンバーがいなくなりました。スコットは、ミック・タッカーとスイート再結成を画策したのですが、それは実らず、彼の名前を冠した「アンディ・スコッツ・スイート」としてこの盤でデビューすることになります。小手調べのライブがこの前に出ております。
率直に申し上げて、ポップ&ハード・ロック以上のものではありません。でも、彼らがメタルにもファンクにも行かず、このフィールドで留まったことには拍手したいです。リードボーカルは、ベースのマルコム・マクヌーティで、コーラスになると強くスイートを感じさせるのが不思議なところ。ステイタス・クオーやチープ・トリックを感じさせるポップさで進行します。
8曲目「レッド・テープ・5.15」でハーモニカ・ソロが出てきて涙ぐみそうになりました。往年のスイートは、ハーモニカを使うのが上手かったですから。発表が92年という事実が、どうでもよくなってきます。この盤はドイツ録音で、調べるとドイツと日本でしか発売されなかったようです。このCDの販売を推した担当者のかたには敬意を表したいです。