PP151(PAISLEY PRESS) 【2020年発売CD】
デジタル・リマスター。
78年のスイスで、CRESSIDAファンにオススメできるオルガン・プログレ作品が生まれていようとは。でも夢想的に漂うシンセのトーンなんかはいかにもユーロ・ロック的で、これまた味わい深いなぁ。
スイス出身のプログレ・グループによる、78年作1stアルバム。気品漂う叙情的なメロディとオルガンがこれでもかと哀愁のフレーズで畳みかける演奏を聴かせる1曲目は、70年代初頭のブリティッシュ・ロックと言われても信じてしまいそうです。派手に泣くハードロック色を帯びたギターも印象的。でもシンセのフワフワと夢想的なトーンや、クラシックの引用を軽やかでエレガントに聴かせるセンスなどは、やはり英国とは異なる欧州ロックならではの味わいを感じさせます。CRESSIDAあたりのオルガン・ロック・ファンにもオススメですし、同郷ならWELCOMEあたりがお好きであればきっと気に入るはず。
後年チェンバー/シンフォ・バンドTIEMKOで活躍するフランスのドラマー、MAGMA+GGとも言えちゃいそうな80年ソロ作!
2,290円(税込2,519円)
キーボード&ギターがクラシカルでエレガントなフレーズを次々と紡ぎ出すファンタジックな演奏が素晴らしいなぁ。キャッチーなメロディメイクにも注目の、スイス産クラシカル・ロック秀作!
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スイス産というよりもGerman風(1 拍手)
らじおすたーの喜劇さん レビューをすべて見る
PAISLEY PRESSレーベルからは毎回ぎょっとするアイテムばかり。本作は独逸集成の80’th Symphonic項でも紹介されていました。タイトルは「海底2万マイル」、バンド名は「潜水艦ノーチラス号」から拝借したようです。
80'thとなれば独逸ならノイッシュバンシュタインやアイボリー、スイスならドラゴンフライといったあたりを想像しちゃうんですが、どうも違う。むしろ70年代ジャーマンHRに近いといった感じでしょうか。いい意味で野暮ったい感じがします。
メロディアスでゆったりとした雰囲気はJaneやLadyに近いかな?好作品であることは確かです。