MINOR272(MINORITY) 【2006年発売CD】
「Triumvirat辺りまでカバーしてしまい、さらにマニアックな方向 へ目を向けたいと言うクラシカルキーボードプログレファンは、 挑戦してみたらいかがでしょうか。結構良いですよ。」by 0321PROGさん
ドイツのキーボード・トリオ。74年作。キース・エマーソンを彷彿とさせるクラシカルなオルガン、クリス・スクワイア譲りのゴリゴリ・ベース、手数多くアグレッシヴに畳みかけるドラムによるハードかつドラマティックなプログレ。バタバタとせわしない展開がちょっとB級臭いですが、それがまた魅力でもあります。テクニックは水準以上。EL&PやYESファンは聴いて損はない作品です。
TOMORROW'S GIFT/TOMORROWS GIFT
ジャーマン・オルガン・ハード屈指の傑作と言える70年デビュー作、アフィニティやベーブ・ルースのファンは必聴!
1,992円(税込2,191円)
PATTERN-SEEKING ANIMALS/PATTERN-SEEKING ANIMALS
SPOCK'S BEARDのメンバーが結成した別働グループ、メロディアスで開放感あふれる最高の19年デビュー作
1,192円(税込1,311円)
GROBSCHNITT/JUMBO(GERMAN VERSION)
イエス系統のサウンドとシアトリカル要素を併せ持ったジャーマン・プログレ・グループ、コニー・プランク・ワークの75年代表作、ドイツ語バージョン
1,190円(税込1,309円)
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ジャーマンB級キーボードプログレの佳作(3 拍手)
0321PROGさん レビューをすべて見る
73年唯一作
ドイツにはあまりシンフォニック系のバンドが多くなく、シン
フォニックな体制をとりながらもサイケやクラウトが勝ってし
まって、シンフォニックロック側から見ると中途半端な印象の
グループが多いのも事実。それが個性とも言えるのですが。
ただ、シンフォニック側の音楽性を上手く楽曲に消化すると、
TritonusやTriumviratなのような重厚なロマン派プログレが
炸裂するわけで、なかなか盤選びが困難な国です。
そんなお国柄にあってこのAMOS KEYですが、ハードロックをベ
ースにクラシカルなオルガンが彩りを添えるオルガンロックを
演奏しています。ドイツのキーボードモノに共通したスペーシ
ーな雰囲気は無く、Triumviratの1stのような小気味良い雰囲気
が一貫しています。クラシック作曲家(バッハ、シューマン、
ベートーベン等)への賛辞もクレジットされており、典型的な
キーボード/オルガンロックバンドと解釈できます。
Triumvirat辺りまでカバーしてしまい、さらにマニアックな方向
へ目を向けたいと言うクラシカルキーボードプログレファンは、
挑戦してみたらいかがでしょうか。結構良いですよ。