ソリーナの甘く美しい音色が堪能できるプログレ名盤セレクション☆
優雅さの中に甘やかな丸みを帯びた出音が特徴的な、ストリングス・シンセサイザーの名器ソリーナ・ストリング・アンサンブル。そんなソリーナの音色が堪能できるプログレ作品を各国よりピックアップしてまいりましょう☆
2016年末、話題のプログレ本『どうしてプログレを好きになってしまったんだろう』を出版した、あの市川哲史氏がカケレコでコラムを執筆!その名も「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう@カケハシ」!!
2016年末、話題のプログレ本『どうしてプログレを好きになってしまったんだろう』を出版した、あの市川哲史氏がカケレコでコラムを執筆!その名も「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう@カケハシ」!!
帯【無】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 帯無、ケースツメ跡あり
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ニューウェーブとプログレの橋渡し的名作(6 拍手)
waterbearerさん レビューをすべて見る
Trevor HornとGeoff Downes、この2人こそYES「DRAMA」(1980)のメインアクトなのだが、その前年1979年にリリースされたテクノロジーの可能性と批判についてのコンセプトアルバム。アルバムリリース前に例のあの曲「ラジオスターの悲劇(Video Killed The Radio Star)」の大ヒットがあって、そのプロモーション期間中に他の楽曲を書いていたそうだ。
参加メンバーはギタリスト&作曲のBruce Wooley、KeyとプログラミングでHans Zimmer(!)。Bruceは本作に提供した楽曲のいくつかを自身のバンドCamera Club名義でリメイクしているが、こちらもおすすめしたい。
アルバム全体として薄暗い感じで決して明るいとはいいがたい雰囲気に包まれている。どの曲もヒット性があり(事実オリジナルの収録曲8曲中4曲がシングルカット)ながらも、1曲を除きメロディは明るいとはいいがたい。テクノロジーが生み出した恩恵の裏に、過去への郷愁と未来への不安というコンセプトイメージは成功していると思う。
なぜ彼らがYESに?という疑問はさておき(ネットで検索すれば出てくるだろう)「DRAMA」や、Geoffが参加するASIAにも通じる多彩なKeyにニューウェーブとプログレの橋渡しが本作にあるのではないかと感じる。
個人的には初めて買ったCDのうちの1枚が本作であったというのが強い思い入れとしてある。テクノ、ニューウェーブ好きな方にとどまらず、プログレならカナダのFMあたりが好きな方は耳にフィットする音だと思う。まだ聴いたことがない方はぜひ。初期US盤CDはオリジナルアルバム通り8曲収録だが、後から出たリマスター盤はボーナストラック入り。
おすすめです!