クリサリス移籍後の第1弾アルバムで、アメリカでもヒットした75年の代表作7th、複雑怪奇さとキャッチーさを奇跡的バランスで両立させた大名盤!
890円(税込979円)
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
レビューは登録ユーザーのみ記入できます。
石鹸の正しい使い方とは、洗うことだ(1 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
いくら褒めても褒めたりない盤であります。このところ英国80年代を聴き直していて、ダムド、バンシーズ、ストラングラーズのあたりを再度買い直しているところです。80年代後半になるとニュー・ウェイブなのか、単なるヒットチャートなのかわからなくなっていくんですが、この時期の主たるバンドは力があっていいです。パンクが既存音楽を攻撃することに飽きて、よろっと自分たちも創造を始めないと支持されなくなるぞ、という危機感。マガジンは、サードになるとまさに独自の世界観につき進みました。音は破壊的でも構成美がありまして、この冷たく透き通った世界が類を見ません。(いえ、もう一作シンプル・マインズの「サンズ・アンド・ファシネイション」という傑作があります。)
ハワード・デボートという人の業界ピエロみたいなボーカルは、わたし好みません。ひたすらギター、ベース、キーボード、ドラムズのバランスが素晴らしい。ここでの4人の働きは空前絶後です。フリーとかツェッペリンとかフーとか、メンバーのお互いの干渉が奇蹟の音像を結ぶ瞬間て、ありますでしょ。ニュー・ウェイブがこれだけセンス重視の演奏をすることって初めてだったような気がします。正直曲づくりは大したことありません。ところが各人のひらめきたるや言葉にならないです。美しいです。2023.09.06