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透明感漂う哀愁のメロディックハード(1 拍手)
waterbearerさん レビューをすべて見る
1991年、ツインギターとKeyがいるドイツのバンドのおそらく唯一作。発売当初、某B!誌で無名バンドとしては異例の高得点を獲得している。
路線としては当時話題になっていた北欧メタルのスタイル…ハードさを抑えたメロディックなロック…を踏襲している。ALIENの1st、Gloryの1st、Skagarackの1stや2ndの路線が好きな方はど真ん中である。
Voはメタル特有の金切り声系ではなく、じっくり聞かせる中音系でコーラスもよくハモる。Keyが音の空間をうまく作っており、音色もズバリの「攻め」でこの手のマニアにはたまらない魅力がある。疾走感のあるM1、印象的なKeyによるイントロとテンポで聴かせるM3、M6とM12はどちらも甲乙つけがたいバラード曲で、ひんやりとした雰囲気をKeyで演出している。
先述のとおり彼らの現時点での唯一作で、メンバーのバックグラウンドや消息は不明。当時かなりの枚数が日本に輸入されたのか中古盤市場での価格は高くはないし、よく見かけるので気になる方は要チェック。