SIMAK DIALOGのギタリストが、名セッション・マンであるジミー・ハスリップ(ベース)とチャド・ワッカーマン(ドラム)と組んだトリオ。LA録音でMOONJUNEよりリリースされた2014年作。フュージョンのテクニカルさの中にインドネシアならではのエキゾチズムが香るスリリングな早弾き、繊細なタッチで音がたゆたうような浮遊感あるフレーズ、『DISCIPLINE』期クリムゾンを彷彿させる高速ミニマルなフレーズまで表情豊かなリード。そして時にヘヴィ・ロックばりの重量級で轟き、時にファンキーに疾走するリズム。百戦錬磨のリズム隊に一歩も引かない、テクニシャンぞろいのインドネシアのシーンの中でも屈指と言える技巧が光りまくっています。インドネシアからは続々と素晴らしいジャズ/フュージョン/プログレ作がリリースされていますが、本作もまた洗練とエキゾチズムとヘヴィネスとが同居した素晴らし過ぎる名作!
「ミュージシャンの視点からプログレッシブ・ロック作品を捉える」ことをコンセプトに、同じ時代を生きる世界中の素晴らしいプログレッシブ・ロックアーティストたちの作品を幅広く紹介するコラム。担当は、MUSEAからデビューした日本のアーティストnetherland dwarf!
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