79年に当時唯一のアルバムを残したフレンチ・プログレ・バンド、近年復活を遂げた彼らの通算4作目となる17年作。スティーヴ・ハケットの気品あるデリケートなタッチで泣きのフレーズを紡ぐようなギターと、爽やかな声質ながらフランス語らしい耽美な歌いぶりが耳に残るヴォーカルを中心とするメロディアス・プログレを聴かせます。ジャジーに細かく刻むドラムと、それに追従しながらも時には伸びやかに躍動する自在なベース、そして主張は少ないけれどシンセとエレピでうっすらと幻想のカーテンを引く優美なキーボードと、とても丹念なプレイで作り上げられていくアンサンブルが、静かな感動を呼びます。一方で地中海の水面が見えてきそうな潮風薫るエキゾチズムが心地よいフュージョン・ナンバーもありこちらも素晴らしいです。奇をてらわない実直な姿勢で作り上げられたシンフォニック・ロックに胸打たれる一枚。
STEVE HACKETT/VOYAGE OF THE ACOLYTE
ジェネシス在籍中にリリースされた75年1stソロ、初期ジェネシスの幻想的なパートだけを抽出したような珠玉のシンフォニック・ロック名作
896円(税込986円)
スタッフ厳選☆今週の3枚!!【2019年7月〜12月アーカイブ】
「これは聴いてもらいたい!」というカケレコメンドな作品を毎週3枚ご紹介。2019年7月〜12月に取り上げた作品はこちらでチェックどうぞ♪
【改訂】アトール/組曲「夢魔」から巡る世界のプログレ探求紀行
アトールの2nd『組曲「夢魔」』を出発点に、他の作品へとカケハしながら、世界のプログレをレコメンドしてまいりましょう。
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 側面部に色褪せあり
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