HATFIELD & THE NORTH/HATFIELD AND THE NORTH
カンタベリー・ジャズ・ロックの最高峰バンドによる74年1st、Robert WyattやHENRY COWのJeff Reighも参加
790円(税込869円)
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
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フリー、ザ・バンド、リトル・フィート…そしてマガジン(4 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
ヴァージン・レーベルと言えば、70年代に商売にならないような欧州のプログレを擁護することでファンに知られていました。それがピストルズを獲得するや否や狂ったようにパンク、ポスト・パンクのバンドをリリースし始めたのです。この頃レゲエと言えばアイランド、パンクと言えばヴァージンでした。中でバズコックスの血をひくマガジンに関しては相当プロモーションに力が入っていました。
パンクとドアーズの中間のような音。耽美的と言えるサウンド・デザインにメンバーの力量。高級楽器のシンセサイザーをトイピアノのように世俗的に使うセンス。ただものではなかったです。わたしは今でもマガジンの音には飽きることがなく、空前絶後のセンスと演奏技量をもっていたと考えています。特にギターのジョン・マッギーオにはノックアウトされ、彼が参加したバンドを全部探して聴くことになりました。バンシーズとかPILとか、まあ素晴らしいもんです。
破壊と攻撃一点のパンクと違って、マガジンの使命は音楽の再構成にあります。自分たちの感覚を信じて出てきたものを音にしていこう、というポリシーはリトル・フィートのやり方に似ています。好き勝手に道を踏み外すキーボードやベースも、マガジンだとすぐわかる要素です。2023.08.04