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強引で少しメランコリー(3 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
酔いどれのハーレー乗り、エリック・ムーア(vo.bs)をリーダーとするゴッズのファーストとセカンドをカップリング。グループは76年に結成され、メンバーふたりを交通事故で失う曲折を乗り越えて78年にデビューを果たしています。当初はキッスのオープニング・アクトでした。その後、同じレーベルであったエンジェルと同時にプロモーションされることになりました。白いひらひらの衣装だったエンジェルと対称的に、ジーンズに真黒レザーのむさいグループだったようです。
「ゴッタ・キープ・ラニング」は、7分に及ぶハードブギ。ハイウェイを一直線に走りぬけていくようなスピードです。全編キッスがブギを弾き倒しているような力強さですね。ファーストは、ドン・ブリューワーのプロデュースで、3曲目「ギャランティード」は彼のボーカルでしょうね。破格なのが10分以上の「キャンディズ・ゴーイン・バッド」。全編歪んだギター弾きまくりにダミ声ボーカルで、リズムの暴れ方はグランド・ファンクに近いものがあります。途中で強引にギターがシャッフルに変わった途端、突然のドラムソロ。これにシンセサイザーのスペース音が加わります。ここまで強引なグループって、あまりないです。2022.04.13