ドイツのグループ、74年作。疾走するリズム、硬質なトーンのキレのあるギター、ハードにシャウトするヴォーカル、重厚なキーボードによるアグレッシヴなジャーマン・ハード・ロック。ドイツのグループですが、英国的な感覚を持っていて、リリカルなフルート、厚く塗られるハモンド、重厚なメロトロンによる陰影が印象的。ヴォーカル・メロディも哀愁があってグッときます。ジャケはちょっと胡散臭いですが、アンダーグラウンドっぽさは全くなく、彩度の高い本格感漂うサウンドに驚きます。
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ジャーマン・ロックの食わせ者(1 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
ジャーマン・ハードの中でも聴きやすさは天下一品、72年発表のセカンド・アルバムになります。アコースティック・ギターのカッティングが明るい1. Blue Apple は、このグループの印象を一気に高めます。ところがこの曲、爽やかさだけが信条ではありません。途中、ベース・ドラムズとギター・ボーカルがリズムの表・裏に入り組んで、どっちで拍子をとったらいいか判らなくなります。よくまあ、こんなのりにくい曲をつくったものです。この曲で、ちょっと変化球を投げるヘビーロックかと思うと、またそれがくつがえります。
5. Everything\\\\\\''s Alrightをとにかく聴いてください。性急なドラミング、ガガガガと鍵盤を叩き続けるオルガンに悶絶すること、保証します。イアン・ペイスとジョン・ロードがゲスト参加している、とウソを言われても見破れません。2. Reflections Part 1 は、ダルなブルーズ曲でまるでミック・ラルフスが弾いているかの曲です。3. Reflections Part 2 は、全く同じ曲を違うアレンジで。「銀嶺の覇者」の頃のレインボウを彷彿とさせます。
他人の名前ばかり並べたのでメンバー紹介をしときます。ボーカルとギターがディーター・アッテラー、リード・ギターがライナー・バウアー、キーボードがディーター・フライ、ドラムズがハーマン・ランゲ、ベースがウヴェ・パッケであります。