ハンガリー、YESTERDAYSのリーダーによるソロ・プロジェクト、70年代プログレへの憧憬に満ちあふれたファンタスティックな2013年快作!
1,900円(税込2,090円)
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いいぞ、うなるオルガンにジャニス顔負けのボーカル(1 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
バンド名、タイトルとも近親者を強調していますが、メンバーの苗字を見るかぎり他人で、西海岸のコミュニティ意識のなせるわざなんでしょう。音はそれほど泥臭くなく、ジャニス・ジョプリンやジェファーソンを想像していただくと近いと思います。グロリア・ジアーノ嬢のこぶしの効いた歌い声とビンテージなオルガンが特徴かと思います。ギターも頑張っていまして、時々たそがれた(クラプトンに似た)ソロを聴かせます。6人がメンバーで、かなり厚い音です。
今でこそ抵抗なく聴ける音ですが、たぶんブリティッシュ専科のかつての自分には耐えられなかったと思います。それぐらい西海岸の多幸感に包まれています。キャンド・ヒートもカバーした「ワン・モア・リバー・トゥ・クロス」以外は、メンバーが曲を書いています。「ミュージック・イン・ユア・ハート」は、堂々と盛り上げていてコーラスがかぶってくるパートは、かなりのカタルシスです。「アイム・ソリー」にも感動しました。
CDを通して聴くと、わたしジェファーソンより好きな気がしてきました。リズムがもつれ気味でばたばたしているところなんかお茶目です。男女シンガーがリード・パートを入れ替え歌う構成は王道ですね。…すみません。持ってはいたものの、なかなか聴いていなかったことがばればれでしょうか。2021.11.18