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現代のスペインを代表する音楽家Joan Albert Amargosが結成したチェンバー・ロック・グループ、78年の傑作2nd

スペインはバルセロナ出身、チェンバー/ジャズ・ロックの名グループ。地中海音楽やアンダルシア音楽をはじめ、スペインのオペラであるサルスエラ（Zarzuela）を取り込み、英米ロックから解放されたスパニッシュ・ロックの確立を目指したバンドの代名詞と言える78年作の傑作2nd。メンバーの中心は、後にクラシックから映画/演劇音楽でも名を残し現代スペインを代表する音楽家となるJoan Albert Amargos。前作から元MAQUINA!のギタリストと元BARCELONA TRACTIONのKey奏者が脱退し、代わりに元SECTA SONICAのギタリストの他、管楽器奏者2人が加わった編成で録音されており、よりクロスオーヴァー色を強めたサウンドが印象的。変拍子を軽やかに操るドラム、指板の上を自在に動き回るベースによる豊潤なリズム隊を土台に、フルートやサックスやクラリネットやトランペットが、スパニッシュ＆アラビックなフレーズを次々と繰り出していきます。エキゾチズムだけでなく、国民楽派以降の近代クラシック的な器楽性もあり、ここぞではユニヴェル・ゼロとリターン・トゥ・フォーエヴァーが出会ったような、緻密かつスリリングなアンサンブルで畳み掛けます。カンタベリーをはじめとするジャズ・ロックのファン、チェンバー・ロックのファン、フュージョンのファンは必聴と言える傑作です。