FREEDOM AT LAST

英国ブルーズ・ハード好きの隠れ家（0 拍手）

たすけさん レビューをすべて見る

英国ロック・ユーザーでフリーは知っていても、フリーダムは知らないだろう、へっへっへとわたしがひた隠しにしているバンドです。冗談でなくフリーと比肩できるぐらい楽曲と演奏がよく、後身バンドのスナフ共々御贔屓にしております。プロコル・ハルム創業メンバーのボビー・ハリスンがドラムズとボーカルを担当しています。

このセカンド作は、半分がカバーでハウリン・ウルフやジュニアー・ウェルズ、ゾンビーズの曲をやっています。…でね。「クライ・ベイビー・クライ」をやっているんですよ。これだけでも聞きたくなりませんか。メロトロンやピアノが入って、ビートルズが違うアレンジでやっているのかと思うぐらい印象的なカバーです。

当初フランス、ドイツでしか発売されなかったようです。完成を嫌ってラフに合わせながら、それぞれのメンバーが好き勝手にソロをやり出すところがスリルあります。ギターのジョニー・サウンダーズ、ベースのウォルター・モナガンともに存在感ある演奏をします。ハリスンのスネアはスナッピー緩めでジャラジャラ鳴るところに特徴あります。甘さがあるのも彼らの個性で、「キャント・ステイ・ウィズ・ミー」 はハード化したビージーズの趣です。