盤質: | 未開封
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
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誰でも知っているアルバムについて書くのは少々恥ずかしい(1 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
ディッケンの英国ミスター・ビッグも好きなバンドですが、米国のミスター・ビッグもわたしは好きです。特にこのアルバムが…。だってハードロック王道の音ですから。実は90年代に入ってから洋楽には完全に疎くなりました。今では60年代70年代おじさんと化しているわたしもミスター・チルドレンとスピッツしか聴かない時代があったのです。
何がすごいと言って、マキタの電動ドリルにピックをつけてギターの速弾きをやってしまうアバンギャルドさです。速弾きというよりこれは反則です。アフリカ系R&Bの人が思いつきそうなアイデアを、白人ばりばりの若者が思いついたのが偉い。しかもギターにしろベースにしろ十分な演奏能力のある人がこれをやってしまう。この辺の割り切り具合が90年代的かもしれません。
適度にブルーズの混じったポップ曲が目白押しの中、泣きたいぐらいの名曲「グリーン・ティンティッド・シクスティーズ・マインド」が3曲めにやってきます。エリック・マーティン偉い。擦り切れるほど聴いても、けして擦り切れない90年代名曲一等賞とわたしは呼びます。たまにカラオケ行ってこの曲を歌ってしまい大顰蹙を買ってしまうのでありました。ハードロックでありながら、これだけの色気を発するバンドはなかなかあるもんではありません。エリック・マーティンの中性的魅力のなせるわざです。