RRCD116(RADIOACTIVE)
ジミ・ヘンやピンク・フロイドをぐつぐつ煮込んでダウナーにしたような、そんなディープなサウンドが60年代末のアメリカに生まれていたとは・・・。メランコリックで冥想的で、時にファズ・ギターが暴れて、最高ですね。
米中西部ミネソタ州はミネアポリス出身のデュオ、69年唯一作。東欧的にゆらめくパーカッション、エコーに包まれながらゆったりと単音で奏でられる浮遊感たっぷりのギター、メランコリックなオルガンやキーボードによる瞑想的ロック。アーシーさと幻想性とのバランスが絶妙な伸びのある男性ヴォーカルも魅力的です。緩急をつけたドラムによるメリハリの他、突如、シンセがスペーシーに暴れだしたり、ファズ・ギターがエキセントリックなトレモロ・フレーズを炸裂させたり、10分を超える大曲も一気に効かせる構成も見事。ジミ・ヘンやピンク・フロイドをぐつぐつ煮込んでダウナーにしたような、そんなサウンドが60年代末のアメリカに生まれていたとは。サイケ/サイケ・ハードのファンは一聴是非。
STEVE PEREGRINE TOOK/MISSING LINK TO TYRANNOSAURUS REX
元TYRANNOSAURUS REX、72年録音作、トウィンクやシド・バレット(変名)が参加!
1,190円(税込1,309円)
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