IL POZZO DEI GIGANTI

ゴブリンの前身であり、74年に名作を残した伊プログレ・バンドによる2015年復活作！

ゴブリンの前身バンドであり、イエスやジェントル・ジャイアントに通じる伊プログレの名作を74年に残したグループCHERRY FIVEが、オリジナル・メンバーの2人であるドラムのCarlo Bordini（Paolo Rustichelliとの連名による73年作『OPERA PRIMA』でも有名）とヴォーカルのTony Tartarini（73年唯一作を残したL'uovo Di Colomboのヴォーカルとしても有名）を中心に再結成され、リリースした復活第一弾となる2015年作。彼ら2人を支えるのは、往年のヘヴィ・シンフォのDNAを継いだバンドTAPROBANを支えるKey奏者Gianluca De Rossi、ジャズ・シーンでリーダー作も残すベーシストPino Sallusti、ローマで人気のHR/HMバンドで活躍したギターLudovico Piccininiと鉄壁です。ヴィンテージな香りプンプンのハモンド・オルガン、きらびやかなトーンのファンタスティックなキーボード、ヘヴィなエッジをもたらすエレキ・ギターを中心に、変拍子を織り交ぜた巧みなリズム・チェンジと、これぞヘヴィ・シンフォと言える前のめりのダイナミズムとキレ味でめくるめくアンサンブルが印象的。ジャズ/フュージョンのエッセンスも織り交ぜたテクニカルかつ流麗なパートもクールだし、ブランクを感じさせません。ジャケからして期待感が高まりますが、それを裏切らない快作です。