フランス人キーボード奏者。79年作の2ndソロ。1st同様にDidier Lockwoodなどゲスト陣が豪華。静謐で優美なシンセ・アンサンブルに絡む肉感的なヴァイオリン。その温度差が聴き所。個性溢れる好作品です。
第1期マハヴィシュヌ・オーケストラのドラマー、脱退直前の73年に発表した1stソロ、Tommy Bolin、Jan Hammer、Ron Carterら参加
490円(税込539円)
キーフが手掛けたジャケットからもイメージされる黒魔術的世界観をバックに、重く引きずるようなブルース・ロックを展開する70年1st!
890円(税込979円)
プログレ黎明期のフレンチ・ロックの秘宝、MAGMAのバーナード・パガノッティ在籍、70年作!
フレンチ・プログレ代表格、79年発表の最高傑作
フランスが誇る名ヴァイオリニストDidier Lockwoodの参加作品を探求!
名手Jean Luc Pontyにも匹敵するフランスの偉大なヴァイオリニストDidier Lockwoodの名演を振り返ってまいります。
レビューは登録ユーザーのみ記入できます。
くすっと笑えるようなウイットとダイナミズム(2 拍手)
たすけさん レビューをすべて見る
シンセサイザーという新しい楽器を取り入れたのは、マイルス・デイビズ、クラシックではテリー・ライリーだったと思います。最初この楽器をどう弾いたら効果的なのか誰もわかっていず、オルガンの代わりとして使われました。その後ELPやタンジェリン・ドリームが使い方を開発し、次第に弦楽器、管楽器の代わりとして使われるようになっていきました。フランソワ・ブレアンも、その意味では管楽器としてシンセを使っています。しかし、このレコードの良さはバンド・サウンドにあります。クラシックとジャズ、ラテン、アフロを混合させ、まったく新しい電子音楽にしています。
特に良いのがリズムです。ブレアンはたった2枚しかロングプレイを残さず、その後アフリカ系音楽家のアレンジャーになっていったらしいのです。電子音楽と言えば単調なリズムという先入観を軽く破壊してくれました。フランス人は音楽を頭で考える傾向が強くて、難解で観念的なシンセ音楽が、この時期粗製乱造されました。ブレアンが考えていたのが、くすっと笑えるようなウイットとダイナミズムにあふれた音楽でした。
バンド・サウンドに貢献しているのがマグマの人脈です。ティデイエ・ロックウッドのバイオリンや、クラウス・ブラスクィーの声はとてもインパクトあります。ちょっとフランク・ザッパに似ているところも。2024.02.09